2019年6月13日東京農業大学大学院セミナー 増田宏司先生 「イヌ」と「行動」と「ワタシ」

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2019年6月13日、私が所属している東京農業大学大学院、バイオセラピー学専攻で隔週で実施されている、大学院セミナーが開催されました。

大学院セミナーは、在籍している大学院生が持ち回りで発表を行います。発表の内容は、自身の研究の中間報告だけに限らず、自身の研究に関連のある文献を輪読会形式で発表するなど、非常に自由な内容で行われます。

今年度は、在籍している大学院生の数が少ないというのもあり、バイオセラピー学専攻の教職員も発表することとなりました。

本日は、私の指導教員の1人でもある、増田宏司先生による発表でした。
増田先生は、犬の行動学を専門に研究されており、現在は犬の行動、および気質と遺伝的関連性について研究されています。

研究内容が非常に面白かったのですが、内容的に公表が難しいものもあったため、今回は控えました。その代わり、研究やプレゼンに関するスタンスなど、そのほかにも非常に勉強になる点が多かったので、ブログに残しました。

以下は、マインドマップです。

 

~~(=^・・^=)~~

 

「研究活動に対する思考」

 

先生が幼少期のころ、学校の校長先生が「みんなが仲良く暮らせる社会を作る」という標語?をおっしゃっていたそうです。先生は、その幼少期には特にその言葉に何も感じず、大学院生を経て、現職である犬の行動学の研究者になっていきました。

しかしながら、ある日、毎日新聞の「生物多様性」に関するインフォグラフィックの記事を見て、研究の目標が変わったそうです。その記事では、多種多様な動物が一言で表記されていたようです。そして犬の部分を読んでみると『どんな生き物とも仲良くなれる動物』と書いてあったそうです。それをみて先生は、「どんな生き物とも仲良くなれる『犬』を研究することは、『みんなが仲良く暮らせる社会』を作るための架け橋になるのでは?!」と思ったそうです。

自身の研究領域をマクロでとらえる癖をつける必要があることを、私は、修士論文作成を経て強く実感しました。研究活動を行っていると、どうしても視点がミクロになり、盲目な研究考察をしかねません、、。常に研究を社会に還元するイメージを持ち、広い学問体系の中で自分の研究がどこに位置しているのかを認識する必要があると、あらためて感じました。

 

また、研究者に求められる資質として、

『発想力』
『展開力』
『発信力』
を挙げられました。

特に3番目の『発信力』に共感しました。研究者は論文を書いてなんぼと言われますが、これはまさしく代表的な発信になります。学会発表や書籍刊行、セミナー、そして現代ではSNSやブログやサイトを用いた発信力が必要になってくると言えます。

これも、常に自身の研究を社会に還元していこうという姿勢として重要な側面であると感じました。

 

「プレゼンテーション」

増田先生のプレゼンは、非常にひきつけられるものでした。

少し長めに間を作ったり、重要なところは少しゆっくり言ったりするなど、聴衆のアテンションを引くのが非常にうまいです。
先生は元々おっとりした話し方をされる方ですが、そのようなローテンポの話し方も、聴衆が話を聞きやすくなるポイントなのかなと思いました。

また、先生のパワポは非常に色合いや配置も見やすく、判読がしやすいものでした。
今回のセミナーでは、我々大学院生だけでなく、学部生も自由に聴講できる形式となっています。
そのためか、スライドの数は少なく、エピソードトークや口頭での説明をメインにされていました。聴衆の属性も考慮に入れて資料作成をしているからこそ、皆がひきつけられるのだと感じました。

 

また、これは非常に私は共感したのですが、先生が授業を行うときに目指しているのは、

『全員が楽しめる授業』
『全員が寝ない授業』
『全員から質問が来る授業』
だそうです。

私も、研究室活動で全体に向けてプレゼンをする際は、「寝てる人いないかな、、」というように聴衆を見る癖がついています。学会発表の時でも同じなのですが、寝てる人をみると、非常に悲しいのです、、。眠くならないような発表にするように、言葉ではなく、私はパワポづくりの技術の向上に力を入れています。

そして、さらに共感したのが、3つ目の『全員から質問が来る授業』でした。これは、最近本当によく思うようになりました。

というのも、この大学院生セミナーも、当研究室で行われる輪読会も、とにかく質問をする学生が少ない!という懸念を感じるようになったからです。
私は大学4年生くらいの時から、質問をよくするようになりました。その理由の1番は、自分が気になるから、です。しかし、もう一つの理由として、発表者への敬意の一つだと思っています。
発表まで多くの時間を割いてきたのに、いざ発表したら質問がまばらだったら、発表者として非常に悲しいです。もちろん、レベルの大小はあるので、質問をするモチベーションを与えるほどのクオリティの作品を提示できなかったという点では、発表者にも非はあります。しかし、質問を思考して、それをぶつける行為は、いわば『研究内容を理解をしよう』とする姿勢なのであり、そこは大切にすべき部分だと思っています。

私のセミナーは11月に控えていますが、質問がガンガン来るようなクオリティにするべく、頑張りたいと思います。

 

~(=^・・^=)~~

 

教員のセミナーは通常の授業とは異なるため、先生の過去の研究内容や研究にかける思いや熱意などが伝わってきます。逆に言えば、そういった気概がない教員にとっては、地獄の時間なのかなと思います (ただでさえ日々の業務に押しつぶされているし)。

今後の発表も楽しみです。

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