2019年10月16日|輪読会レポート|犬のゲノムと社会性行動・昼寝のし過ぎは禁物

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本日の輪読会は2題でした。

 

~~(=^・・^=)~~

題目1「Genomic Regions Associated With Interspecies Communication in Dogs Contain Genes Related to Human Social Disorders」
人の社会的障害と関連した遺伝子を持つ犬での、種間コミュニケーションと関係性のある遺伝領域

Mia E. Persson, DominicWright, Lina S.V. Roth, Petros Batakis & Per Jensen
Scientific Reports | 6:33439 | DOI: 10.1038/srep33439

目的:

犬の特定遺伝領域のタイプの違いによる、人への社会的参照行動の違いを観察し、「人と犬の家畜化の過程についての理解を深めること、そして、人の社会性行動疾患患者に対する新しいモデルシステムを考えること。

方法:

ビーグル犬190頭を対象とした。

実験時間は3分間とし、餌の入っている容器が3つ用意され、そのうち1つは蓋が開かないように細工がしてあった。この開かない容器 (すなわち、1人では解決困難な課題) に直面した時の、「社会的行動」を観察した。

着目したゲノム領域は「SEZ6L遺伝子」「ARVCF遺伝子」。
「SEZ6L遺伝子」は自閉症スペクトラム障害と、「ARVCF遺伝子」は統合失調症などの疾患と関連性のある遺伝領域であることが知られている。

結果:

どちらのゲノム領域においても、一部のマーカーが、「実験中の、人との物理的接触の時間」と有意な関係性を示した。

虎太郎所感:

結果と、考察の結びつき、主張への道筋が、いまいちよく掴めませんでした、、。

遺伝系の研究は、理解がむずかしい、、

 

 

題目2「The effect of nap frequency on daytime sleep architecture」
昼寝効果に対する、昼寝の頻度の影響

Elizabeth A. McDevitt, William A. Alaynick, Sara C. Mednick
Physiology & Behavior 107 (2012) 40–44

目的:

昼寝の頻度は、その昼寝の質に、どれほど影響を及ぼすのかを調査すること。

方法:

健康な大学生27名を対象にした。

被験者には、昼寝の頻度 (一日に何度行うか) をヒアリングし、
Epworth Sleepiness Scale (ESS) :エプワース眠気尺度
といったアンケートに答えてもらった。

また、実際の睡眠の質を調査するために、1週間における昼寝時の脳の状態を睡眠ポリグラフで記録をし、
Slow Wave Sleep (SWS):徐波睡眠 (ノンレム睡眠のうち、低周波数成分の多い睡眠。つまり、良い睡眠)
といった項目を計測した。

結果:

昼寝の回数が多いほど、ESSでの回答は高い数値を示した。

さらに、昼寝の回数はSWSとの負の相関も見られた。

すなわち、昼寝の頻度は、少ないほうが良いということである。

虎太郎所感:

めっちゃ面白い研究でした。笑

睡眠の研究は、評価や測定が難しそうですし、他の外部要因の影響も強く受けそうで、結果の解釈が難しそうだな~と感じました。

とはいえ、昼寝の回数が少ないほうがいい、というのはなんとなく腑に落ちますね。

寝過ぎは禁物ですね。

 

~~(=^・・^=)~~

 

題目2の発表者は、「睡眠とペット (猫) の関係性」を卒論のテーマにしたいそうです。

自分の卒論のテーマと非常にマッチした文献であったので、かなり参考になったのではないでしょうか。(ウチでは、睡眠ポリグラフの評価とかはできないと思うけど 笑)

発表者の方、お疲れさまでした。

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