輪読会レポート|2019年12月11日①|ペットは認知機能の低下を防ぐ・セラピードッグは入院中の子供の不安を忘れさせる

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本日の輪読会は5題でした。

まず、1~2題目です。

~~(=^・・^=)~~

題目1「Examining Differences between Homebound Older Adult Pet Owners and Non-pet Owners in Depression, Systemic Inflammation, and Executive Function」
うつ病、全身性炎症、実行機能における在宅高齢者のペット所有者と非ペット所有者の違いの調査

Sandy Branson, Lisa Boss, Stanley Cron & Duck-Hee Kang

ANTHROZOÖS, 2016, VOLUME 29, ISSUE 2, PP. 323–334

目的:

高齢者における、ペットの飼育がもたらす生理面、心理面への影響を調査すること。

また、それらの影響は、ペットに対する愛着度と関連性があるかを調べること。

方法:

ペット所有者の48名と非所有者40名の合計88名を対象とした。

うつ症状の測定には Geriatric Depression Scale (GDS) Short Formを、
実行機能の評価としてCLOX1を、
全身性の炎症を計測するために、唾液中のC-reactive protein (CRP) (C反応性タンパク質) を測定した。

ペットに対する愛着度は、10段階で回答してもらった。

結果:

ペット所有者は、非所有者と比べて、実行機能の数値が高かった。

うつ症状とC反応せタンパク質は、どちらも有意な差はなかった。

また、被験者48名中35名が、愛着度を最大の10と評価をしており、ペットの愛着度が高い被験者は、高い実行機能を示した。

虎太郎所感:

うつ症状は有意差がないものの、p値が0.08と、違いの傾向はありそうなものでした。

Cタンパク質で差が見られなかったのは、やはりアッセイ作業が難しいからなのだと感じます。
かなりの人数をとっているので平均値には差が見られていますが、標準偏差が高くて有意差が出てないようです。残念、、。

 

題目2「The Effect of a Pet Therapy and Comparison Intervention on Anxiety in Hospitalized Children」
入院中の子供の不安に対するペット療法の効果と比較的介入

Katherine Hinic, PhD, RN, CNE, CNL, Mildred Ortu Kowalski, PhD, RN, NE-BC, CCRP, Kristin Holtzman, CCLS, Kristi Mobus, BSPH

Journal of Pediatric Nursing 46 (2019) 55–61

目的:

入院している子供たちの不安症状に対して、動物介在療法は効果があるのかを検証すること。

方法:

93名の6~17歳の子供を対象とし、
「ペット療法群」セラピードッグとハンドラーと過ごす。
「対照群」簡単なパズルを行う。
の2つの群で比較を行った。

どちらの群も、実験は8~10分とした。

セラピードッグの種類は、ラブラドルレトリバーとゴールデンレトリーバー1頭ずつであった。

不安状態の測定には、State-Trait Anxiety Scale for Children (STAIC)(特性状態不安測定尺度こども版) を使用した。

結果:

どちらの群も、状態不安が減少した。

そして特に、ペット療法の方がその減少率が高かった。

虎太郎所感:

非常に明瞭な結果でした。

不安症状の改善には「何かに没頭して不安の根源を忘れる」ような作業が効果的なようで、この研究ではパズルを採用していました。たしか、ボルダリングとかもよかった気がします。

いずれにせよ、動物もまた、そのような「意識や注意を良い意味でそらす」作用があるのだと感じます。

 

~~(=^・・^=)~~

どちらの研究も、動物が健康面への影響を分かりやすく示しているものでした。

とくに、認知的な側面に及ぼす影響はその種類が多様であり、堀がいがある領域だなぁとつくづく感じました。

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