輪読会レポート  2018/11/14

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こんばんわ!

虎太郎です。

 

私が所属している研究室では、週に1度ゼミが行われます。

そのゼミ活動の一環で、『輪読会』というものがあります。

 

輪読会とは、

「英語の原著論文を訳し、内容を理解し、レジュメとパワーポイントでプレゼンする」

という活動のことです。

 

毎週4名ほどの学生が、順番に発表をおこないます。

私が学部生の頃からこの輪読会は行われており、これまでに数多くの論文の知識を得ることが出来ました。

 

今回は、本日の輪読会で発表された論文たちを、かる~い概要とともにレポートしたいと思います。

 

~~(=^・・^=)~~

題目1「A comparison of the effectiveness of behavioral management training to parents and the children narrative therapy on reducing the symptoms of Attention Deficit / Hyperactivity Disorder」

Seyedeh Olia Emadian et al., 2016, INTERNATIONAL JOURNAL OF HUMANITIES AND
CULTURAL STUDIES ISSN 2356-5926

目的は、

ADHD児に対して、「行動管理トレーニング」や「ナラティブセラピー」を行った時の、治療の有効性を検討する

というものでした。

結果としては、

「ナラティブセラピー」が非常に有効である

でした。

 

題目2

「Is childhood cruelty to animals a marker for physical maltreatment in a prospective cohort study of children?」

Fiona S. McEwen et al., 2014, Child Abuse Negl. 2014 March; 38(3): 533–543. doi:10.1016/j.chiabu.2013.10.016.

目的は、

幼少期の動物虐待は、身体的な虐待に対する指標として有効であるかの検討

というものでした。

結果としては、

本研究では、有効であるという結果は得られず、、。

年齢、社会的背景、行動の持続性など因子で有効性が上がる可能性はある。

また、副次的ではあるが、動物虐待の数は、年齢が上がるほど減少しているという結果も得られた

でした。

 

題目3

「Relationship between sources of pet acquisition and euthanasia of cats and dogs in an animal shelter: a pilot study」

AI Arbe Montoya et al., 2017, Australian Veterinary Journal Volume 95 No 6, June 2017

目的は、

動物を飼う際に、どこから引き取ってきたかによって、シェルターへの収容数、さらにはそれに対する殺処分の割合に違いがあるかを検討する

というものでした。

結果としては、

違いはあり、

=犬=

最も収容数が多い:「シェルター」

殺処分割合が最も多い:「贈り物」や「新聞広告」

=猫=

最も収容数が多い:「自家出産」※Own litter 訳が自信ない、、。

殺処分割合が最も多い:「贈り物」や「ペットショップ」

でした。

 

題目4

「Parents’ acceptance and their children’s choice of pet for animal-assisted therapy (A.A.T.) in 3- to 12-year-old children in the dental operatory –A questionnaire-based pilot study」

NIDHI GUPTA & TUSHAR YADAV, 2018, International Journal of Paediatric Dentistry 2018; 28:
373–379

目的は、

児童への歯科治療場面における、動物の存在に関する研究

というものでした。

結果としては、

治療対象の児童の年齢が上がるほど、「その親が動物の介在を受け入れる意思を示す割合」が高かった。

さらに、児童が好む動物の種類は年齢によって異なっており、3~6歳では犬と猫、7~12歳では犬をより好む傾向にあった。

でした。

 

題目5

「A task-experienced partner does not help dogs be as successful as wolves in a cooperative string-pulling task」

Sarah Marshall-Pescini et al., 2018, SCIENTIFIC REPORTS | (2018) 8:16049 | DOI:10.1038/s41598-018-33771-7

目的は、

イヌおよびオオカミにおいて、2匹が協調して行う作業場面では、パートナーの条件や関係性によってその成功度が異なるのかを検証する

というものでした。

結果としては、

どちらの種も、「パートナー両方とも、その作業の経験がないペア」よりも、「どちらかのパートナーがその作業に関する経験があるペア」のほうが、成功率が高かった。

また、その成功率の違いは、オオカミにおいてより顕著であった。

さらに、イヌでは「社会的順位が離れたペア」、オオカミでは「社会的順位が近いペア」のほうが、成功率が高かった

でした。

 

~~(=^・・^=)~~

 

興味深い論文が多かったです。

 

動物を飼育するときは覚悟を決め、能動的に飼い始めましょう、ということですかね。

 

日本では、「ペットを贈り物としてあげる」文化はあまりないとは思いますが、、。

 

 

3年生の皆さん、お疲れ様でした。

 

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