こんばんわ!
虎太郎です。
本日の輪読会は2題でした。
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題目1「Situational Interest of High School Students Who Visit an Aquarium」
Niels Bonderup Dohn 2010
Received 18 February 2010; revised 13 August 2010; accepted 25 August 2010
DOI 10.1002/sce.20425
Published online 18 October 2010 in Wiley Online Library (wileyonlinelibrary.com).
①目的:
水族館に修学旅行に行った高校生の、シチュエーショナル インタレスト(Situational interest 状況における興味関心?)はどのように引き起こされるのかを探ること。
②結果:
水族館は多くのシチュエーショナル インタレストを誘発した。5つの変数「社会参加」「体験型」「驚き」「新奇性」「知識獲得」が学生の興味の引き金となっており、これらの変数は水族館のスタッフや引率の教員によって大きく左右される。
③虎太郎所感:
水族館や動物園の4つの役割の1つでもある、『教育・環境教育』という項目に関する研究です。このような施設での体験は、時には学生の人生を左右するような大きなインパクトを与えるかもしれない重要な出来事にもなりえます(高校生ではあまりないかもしれませんが、、)。教師がその影響の多寡を左右するかもしれないとなると、適当に引率するのは罪かもしれませんね。
題目2「Seasonality in human cognitive brain responses」
Christelle Meyer et al., 2015
Edited by Bruce S. McEwen, The Rockefeller University, New York, NY, and approved January 8, 2016 (received for review September 11, 2015)
www.pnas.org/cgi/doi/10.1073/pnas.1518129113
①目的:
健常者の脳活動における年周期変動(季節変動)があるのかどうかを検証すること。
②結果:
季節変動は見られた。
「持続的な注意タスク」では、夏至や冬至の頃に最大および最小の反応が見られ、
「ワーキングメモリタスク」では、秋分や秋分の頃に最大および最小の反応が見られた。
③虎太郎所感:
認知課題における反応に季節的な変動が見られたのはとても驚きでした。本研究室でも認知課題は頻繁に使用されますが、この点を今後は考慮に入れる必要があるのですね、、。
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興味深い内容ばかりでした。
特に題目2は、非常に大規模に行われた研究で、お金使ってんだろうな~と思いました。ゆえに結果の内容は重く、今後は季節性もなるべく考慮に入れた実験プロコトルを組む必要があるなと、勉強になりました。
3年生のお二人。お疲れ様でした。
参考資料
「日本動物園水族館協会HP」http://www.jaza.jp/about.html