研究は、大量の既知 (事実) を論拠として、小さな未知 (意見) を作り出す作業です。
その研究における『序論』を書く上で重要になってくるのが、いかにして「事実を駆使して、意見を論理的に正当化するか」です。
すなわち、研究における『序論』では、常に論理的な文章を執筆する必要があります。
これが、めっちゃ難しい、、。
私なりの勉強の成果をアウトプットするという意味も込め、論理的に文章を書くためのコツをこの記事にまとめてみました😺
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いや、そもそも論理的ってなんなん?
① 論理 の定義
こんな感じの意味らしいです。
1 考えや議論などを進めていく筋道。思考や論証の組み立て。思考の妥当性が保証される法則や形式。「論理に飛躍がある」
2 事物の間にある法則的な連関。
goo辞書
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E8%AB%96%E7%90%86/#jn-237233
序論は、自分の主張 (意見) を相手に納得させる必要があります。
この「納得」させるための一要素として、「思考の妥当性」が挙げられます。
したがって序論では、論理的な文章を執筆する必要があるのです。
② 起承転結を逆に捉える
この前の序論講習会でお伝えしたとおり、序論を作成する初期段階では、『起承転結』の4段落構成で文章を構築してみましょう、とお話ししました😺
何となくのイメージを捉えてもらいたいので、講習会を思い出しながら下の図を見てみてください。
このピラミッドは、起承転結の逆になってます。
もちろん、実際に序論を書く際には起承転結の順に文章を書きます。
しかし、論理構造を思考するときには一旦、この図のような『序論の全体構成』を想像してみてください。
つまり、結で述べたい「研究目的および論文目的」を主張 (意見) するためには、起承転で述べる論拠 (事実) で土台作りをしなければいけない、みたいなイメージです。
この土台の論拠が小さかったり、適切な位置に配置されていなかったりすると、主張は転げ落ちます。すなわち、論理の破綻です。
みなさんが今書いている序論は、ちゃんと主張を支えられる論拠を列挙する形になれていますか?
確認してみましょう😸
こんな感じで、文章を書いてみよう!その1
じゃあ、実際に論理的文章を執筆する際のポイントを解説します。
みなさんの文章を添削していて一番感じるのは、「事実と事実」および「事実と意見」の乖離です。
特に後者の「事実と意見」の乖離が非常に多いです。
この乖離が生じると、みなさんの序論はとたんに不明瞭な文章になります。
つまり、論理の破綻、論理の飛躍が生じてしまうのです。
これを防ぐために、以下の2点に意識をしてみてください。
① 直線的な論理構造
1つ1つの「事実」および「意見」を、常に重ね合わせるイメージです。
この『重ねあう部分』を、常に意識してください。
どう意識するかというと、『添削者 (私や先生) が重ね合っていると分かるかどうか』を意識するということです。
ここが離れると、読者は論理構造を理解できなくなります。
② 分岐的論理構造
基本的には、①のように直線的に論理を組める方が、シンプルになって、分かりやすい文章になります。です。
しかしながら、だいたいの序論は、図のようにもっと複雑になります。
ただ、そのような複雑な流れになったとしても、かならず「意見を最後に持ってくること」と「重なり合う部分を作ること (①と同じね) 」の2点は意識しましょう!😺
こんな感じで、文章を書いてみよう!その2
続いて、もっと細かい、一文一文における執筆のコツをお伝えします!
① とにかく、主語と述語よ!
日本語はハイコンテキスト言語と言われています。日本人独特の、あの、空気を読む感じです。
つまり日本語では、論理的に脆弱な言語表現 (e.g. 主語が無いなど) でもコミュニケーションが成立することがままあります。
この言語コミュニケーションに慣れてしまうと、文章執筆においても、「主語の欠落」や「主語と述語の不整合」が生じてしまいます。
一方で、英語などはローコンテキスト言語といわれており、主語を厳格に表現します。
日本語のように暗黙の了解で言葉を省略することが多いことを高文脈(high context)と言い、それに対し、一般的に英語は低文脈(low context)といわれます。(人類学者Edward T. Hallの著書”Beyond Culture”)
東京パスポート学院 T.P.A. 英会話講師コラム
https://tokyopassp.exblog.jp/23416969/
私も学部生の時、この主語と述語の認識が非常に弱かったです (今も訓練中ですが)。
じゃあどうやって強くなるかというと、とにかく「文中の主語と述語を認識する」ことです。
そのために私は、「主語と述語を〇で囲み、その〇2つだけでも正しい (読める) 文章になっているか」をこまめに確認することで、文章執筆能力を上げました🐶
主語と述語を、ビジュアルとして〇で囲んで認識すると、『あれ?なんか繋がり変だな』というのに気づけるはずです。
気づいたら、どちらかの文章を変えてみましょう😽
② 修飾語のポジションを意識しよう
読みづらい文章の特徴として、修飾語が多いことも挙げられます。
『それがなくても自分の伝えたいことが伝わるか?』を基準軸として、必要か否かをよく考え、なるべく減らしましょう😺
また、修飾語が、主語と述語の間に割り込んでいることも多く散見されます。
主語と述語が距離的に遠くなればなるほど、読者は文章の理解が難しくなります。
その対策として、修飾語は遠くに、主語と述語はなるべく近くに置きましょう!🐸
修飾語を減らして「文章を少なくする」こと、修飾語のポジションを「主語と述語から離す」こと。
この2つを意識して、読みやすい文章を作ってみましょう!👍
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論理的な文章を構築するためのスキル、コツは、ほかにも沢山あります!
私は以下の本とかを参考にしてます。
みなさんも、興味があれば読んでみてください😸
序論作成、ガンバリマショウ!