2023年の振り返り
1~2月
Amazonの倉庫でのバイトをつづけていました。いい職場でしたが、予定よりも早くアルバイト期間が打ち切られてしまい、別の単発の仕事もしていました。研究の仕事がしたいけれど見つからない、、。
また、リバネス助成金プログラムに参加してみました。オキシトシンに関連する研究計画を提出し、なんとか一次審査は合格できました。
3月
私のことをいつも気にかけてくださる上智大学の先生からお声をかけていただき、あるプロジェクトのポストドクターとして働かせていただけることになりました。昨年の非常勤講師の仕事以降、研究者としての仕事が全く見つかっていなかったため、本当に嬉しかったです。
また、人と動物の関係学会の学術大会があり、今年は私の先生が事務局となっていたため、アルバイターとして参加をしました。どの発表も大変面白かったです。うちの研究室の学生さんが奨励賞を取ることができ、最高でした。あと、東洋大学のキャンパスはとても綺麗でした。学会終わりに、数年ぶりに先生方や後輩の子たちと飲み会もすることができ、楽しかった。コロナの影響も小さくなってきたので、そろそろ飲み会も増えるコロナなのかなーと思い始めました。
リバネス助成金の2次審査をズームで行いました。しかし、あまりうまくプレゼンができなかったのか、不採用の通知が来ました…。
また3月の中旬から、自宅で保護猫ちゃんを2匹預かることになりました。かなり慣れてない子たちで、しっかりと爪で引っかいてくる、、。早くなれるといいなと思っていました。
あと、NHKから取材をしていただきました。記事もしていただき、大変うれしかったです。
もふもふの猫 人はどうしてこんなにも惹かれるのか? 猫の魅力とは | NHK | 大阪府 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230611/k10014070101000.html
4月
本当に数年ぶりに、研究室の先生方や陰性の子たちと飲み会に参加させてもらった。お酒が飲めないメンバーばかりだったのでお好み焼き屋さんで開催だった。私は参加しませんでしたが、研究室でも飲み会があったようで、コロナの影響が本当に小さくなったんだなとしみじみ感じました。
また、研究室の4年生の学生さんで、私がとても興味ある研究をやってる子がいました。私の先生に許可をいただき、その子の卒業論文作成のお手伝いをさせてもらうことになりました。昨年の2022年は、あまり後輩ちゃんの指導をする機会がなかったので、とてもありがたかったです。
5月
上智大学にて、ポスドクとして働き始めました。これまで東京農業大学でしか研究活動をしたことがなかった私にとって、とても刺激的な日々が始まりました。
また、学振PDの申請書も提出しました。受かることを祈って…。
6月
私にとって5つ目となる、筆頭の原著論文を出版することができました。昨年に引き続きAnimalsという雑誌社に英語論文を掲載していただくことができました。
Animals | Free Full-Text | Effects of Interactions with Cats in Domestic Environment on the Psychological and Physiological State of Their Owners: Associations among Cortisol, Oxytocin, Heart Rate Variability, and Emotions https://www.mdpi.com/2076-2615/13/13/2116
また、人生で初めて、他大学の研究者の方との共同の論文を出すことができました。こちらは、もともと私の同期であった研究者の方が中心となって行ったものでした。私はこれまで、東京農業大学の同じ研究室で行われた研究にのみ、共著者として名を連ねることがありました。
しかしながら、他大学の方と共同することは初めてでした。私が関わったのは一部分ですが、それでも、何か大きな研究分野の一つの歯車になってる感覚を得られたのはとても嬉しかったです。
認知症高齢患者へのシャワー浴が患者と看護師に与える気分の変化と生理学的影響 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjhr/advpub/0/advpub_202445G01/_article/-char/ja/
7月
人生で初めてインタビュー調査をしました。上智大学では、私がこれまで量的に行ってきた研究とは異なり、質的な研究を体験することができています。
このような研究を、猫の研究にも応用できるんじゃないかと、胸を躍らせています。
また、先月と同様に、また他大学の方との共同論文を出版することができました。プロジェクト自体は昨年から始まっていましたが、海外誌に出版をしたため、執筆はとっても大変でした。
情報共有をしたり会議の時間を作ったりなど、私としては初めての経験ばかりで、大変勉強になりました。出版できて本当に良かったです。
Animals | Free Full-Text | Effects of the COVID-19 Pandemic on the Behavioural Tendencies of Cats and Dogs in Japan https://www.mdpi.com/2076-2615/13/13/2217
9月
私の兄が結婚することになりました!!向こうのご家族との顔合わせ食事会がありました。めちゃくちゃ緊張しましたが、楽しい雰囲気で無事終えることができました。兄が結婚することになるなんてとてもビックリです…。おめでたい!
ただ、その数日後に学振の結果が出て、見事に不採用でした、、。昨年と同じ不採用Bという結果でした。研究計画は変更して、自分としてはブラッシュアップしていたつもりだったので、でも残念でした。もっと根本的に、私の研究計画や、提出する研究区分ももっと吟味しなければならないのかなと感じています。またこれを1年後も続けるのか…と考えるとちょっと気持ち悪くなってきます…。
10月
預かっている2匹の猫ちゃんは、特に片方の子は人慣れがどんどん進み、撫で回したり抱っこしたり爪を切ったりもできるようになりました。一方で、もう1匹の子は、なかなか私にはなれることがなく、未だに触ってもシャーシャー言われてしまいます。またその子は、お腹に水が溜まってることがわかり、動物病院に連れて行くことになるなど、かなりわちゃわちゃした月でした。
下旬に、日本身体障害者補助犬学会に参加してきました。私がこれまであまり触れてこなかった研究分野でしたが、とても勉強になりました。
11月
学振の不採用通知で落ち込んでいる際に、Jrec-Inにて、私が応募できそうな公募が2つ出ていました。Jrec-Inは、この2年間は毎月のように検索して眺めていましたが、私が応募できそうなものは一つも出たことはありませんでした。急に2つも見つかったので、私も大変驚きました。
2021年に東京農業大学に応募して以来、約2年ぶりに大学教員公募の資料作成をしました。研究や教育の抱負などは書くのが大変でしたが、無事に作成して提出することができました。
しかしながら、一つの大学からは、2週間も経たないうちに不採用の通知をいただきました。。不採用の場合はかなり通知が遅いと複数のWEB記事に書かれていたこともあり、早い連絡があり驚きました。おそらく、私の研究分野が、大学の望むものと不一致だったのかなと思います。私としては、少しくらいは掠るかな、、とか思っていたので、残念です。
ただ、素早くご連絡をくださり、真摯な対応をしてくださったので、とても感謝しています。
12月
11月に応募していたもう一つの大学から、一次審査の合格連絡をいただくことができました。年内に連絡はないのかなとか、そもそも不合格になってしまったのかななど、いろいろ考えてヤキモキしていましたが、とても安心しました。
なんとか良い年末を迎えられました。年明けに審査があるのですが、今からドキドキです。しっかりと準備をして、良い結果につながるように精進したいと思います。
また、生まれて初めて論文の査読を体験することもできました。これも、私がこの研究分野の発展の1つの小さな歯車として動いてる感覚を得ることができる、とても大切な出来事でした。私自身、これまで自分で論文を出すことしかできていませんでしたが、その度にレビュアーからの意見はすごく貴重だなと感じることが常々ありました。そのありがたさを再認識することができました。今度は私がそっち側に立つということが、感覚的にはまだ少し実感がわきませんが、とても嬉しく、大変ありがたいです。
今後も、なるべく査読の依頼は積極的に受けたいなと思っています。
総括
上智大学でのポスドクの体験を始め、査読をするなど、かなり自分の中の研究者としての視野が広がったように感じています。
また、文献管理の仕方や後輩への指導方法などを、今年からかなり刷新したため、とても刺激的な側面も多かったです。Google系のソフトを積極的に活用してみましたが、いい感じでした。特にSpreadSheet有用性がやはり高いので、今後も活用方法を工夫していきたいと思います。
また、2件ほど、テレビから取材を受けました。一つはWEB版の方で記事になっており、とても嬉しかったです。私が取材を受けているなんて、改めて、変な感覚です、、。もっと沢山の方から依頼されるように、もっと研究を頑張りたいです。
ただ、研究としての成果物はあんまりなく、SNSはYouTubeなどでの発信も少なかったですが、良い屈伸の期間だったとポジティブに捉えておこうかなと思います。来年は、しっかりジャンプできるように頑張りたいです。
2024年の抱負
以下、ほぼ昨年の抱負と同じですが、、。こんなことを意識して過ごしたいと思います。
レビュー論文の執筆
最近、自分の研究者としての知識をまとめるために、文献を収集してSpreadSheet上でまとめる作業に時間をかけることが多かったです。特に、上智大学の方でも文献を整理する機会があり、意識する機会が多かった印象です。
しかし、なかなか論文という形にはできませんでした。来年は、しっかりと論文として成果を出せるように頑張ります。
Youtube動画の発信
今年も1年、朝活動画を発信することしかできませんでした。私自身の論文の数も増えてきたので、被験者さんへの報告も兼ねた報告動画を早く作成して行きたいと思います。
また、猫にまつわる研究を紹介するようなブログやYouTube動画を早く発信してみたいと思っています。来年こそ頑張るぞ。
大学教員公募
年明けすぐの話ですが、大学教員公募の審査があるので、それに合格できるように頑張りたいと思います。
それがダメでも、他にも、私が応募できるような公募が出されるかもしれません。来年こそは大学教員としての常勤の仕事を勝ち取れるように、頑張りたいです。
自分の生活と家族のこと
父が定年を迎え、祖母が年々腰が悪くなるなど、リアルな生活感を実感する出来事が増えました。来年以降、そーゆーのがもっともっと増える気がしています。私も30歳になり、どんどん体重が増え、ぶくぶく太ってきてしまいました。。。
来年は、私自身や家族の体、今後の生活のことなどを考える時間を増やしたいなと思います。
あと、預かっている保護猫ちゃんにも、いいご縁があるといいなと思います。
来年は、もっといい年になることを願っています。それでは、良いお年を。