自分の話
非常に有名な小説ですが、中身を読んだことはありませんでした。
ブックオフで物色をしていたらたまたま見つけたので、読んでみました。
本書は児童向けの小説のようで、小学生の国語の教科書にも載っているようです。
私は幼少期にまったく本を読まなかったので、国語は割と苦手でした。
あの頃にこの本を読んでも、何も感じなかったのかなーなんて思います。
(読書感想文が夏休みの宿題で一番苦痛でしたね)
読んだ本の話
今回手に取った本は、梨木香歩さんの「西の魔女が死んだ」でした。
西の魔女が死んだ・梨木香歩・新潮文庫
☞Amazonページ
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この本では、主人公の少女まいと、その祖母であるハーフのおばあちゃんが出てきます。
まいは、小学校の同級生とそりが合わず登校拒否をしてしまい、一時的におばあちゃんの家に居候することになりました。
本書は、その同居生活の中での、まいの心理的成長の過程をつづった小説になります。
一昔前の本とはいえ、小説の中で描かれるおばあちゃんとの暮らしの描写はどこか懐かしく、郷愁をかんじるものでした。
まいのおばあちゃんは、魔女です。それも、マジな感じで描写されます。
そんなおばあちゃんの話を聞いて、まいも魔女になることを決めます。
おばあちゃんはもちろんそれを了承します。
おばあちゃんが出した課題は「規則正しい生活をおくる」こと。
それだけ?と困惑するまいでしたが、これが結構難しいと気づきます。
これ、私も含めて、多くの方が実感する部分かなと思いました。
あたまよくなりたーい、とか、やせたーい、とか、ありがちな目標を掲げがちな現代人。
これらの目標を達成するための近道は、やはり「規則正しい生活」ですね。
でも、本質を理解していない人はとかく、楽で直接的な方法 (断食とかシックスパッドとかね) に逃げがちです。
また本書では、まいが多様な課題に直面します。「学校の友達」「近隣のおじさん」「死」などなど。これらの問題、私たち大人も直面する問題ですね。
この時に大切なのが、悪魔に心をむしばまれないこと。
ネガティブな感情が心を支配すると、客観的に物事を判断できなくなります。
これに対抗するために必要なのが「自分を律するための意志力」で、それを養うための正しいプロセスも「規則正しい生活」になります。
「意志力」と「睡眠」「運動」「瞑想」などが関連していることは研究から分かっています。おばあちゃんのこのプロセスは的を得ているですね。
まいに負けじと、私も規則正しい生活を心がけて行かないとなー、と感じました。
『全国読書マラソン・コメント大賞』への掲載予定文章(推敲中)
学校生活に嫌気がさした小学生のまいは、おばあちゃんの家で魔女になるための修行をすることになる。
おばあちゃんがまいに出した課題は「規則正しい生活を送ること」。そして、すべてを「自分の意志で決めること」。
まいが修行中に直面するネガティブな感情は、悪魔の大好物。悪魔に心を奪われるまいを、おばあちゃんはやさしく揺り戻す。けれど、まだ成長過程のまいは素直になれない部分もあって、おばあちゃんと衝突する。
本書は、小学生のまいの精神的成長を描くはなし。
けれど、まいが直面する障害・課題は、成人の我々も直面する本質的なもの。
情報があふれる現代社会には、自分の心を揺さぶる悪魔がたくさん潜んでいる。
本書を読んで、周囲に流されない芯の強さ養うべきだと感じた。
『全国読書マラソン・コメント大賞』とは??
☞ 全国大学生活協同組合連合会 HP
https://www.univcoop.or.jp/news_2/news_detail_1477.html